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“動くガンダム”を写実絵画で表現! GUNDAM FACTORY YOKOHAMAが描かれた石黒賢一郎《Under maintenance 》を今だけ特別公開!

3月15日(金)より3月29日(金)まで!
GUNDAM-LAB 棟 2階 カンファレンスルームにて展示

石黒賢一郎《Under maintenance 》193×130.3cm 油彩・パネル・ジェッソ

いま写実界で人気を博している画家、石黒賢一郎氏が、GUNDAM DOCK TOWER から見た“動くガンダム”を絵画作品として描きおろしました。
「サブカルチャー」をテーマにした写実絵画を多く描く石黒賢一郎氏は、これまでも、人気アニメの主人公を作品にする一方、スペイン留学中に駅で起きた列車テロをきっかけにガスマスクをつけた女性像やガイガーカウンター(放射能測定器)をもって防護服をつけた人物のシリーズを描くなど、現代の事件や世相を写実作品に取り入れた意欲作も多く発表しています。
この作品では “動くガンダム”のメンテナンスデッキにて、整備士の少女がマニュアルを懸命に読んでいるシーンを描いています。しかも、縦193× 横130.3cmの大作です。
石黒氏は、子どもの頃から2.0 の視力をもち、物がよく見えすぎて常に細部まで細かく描いていたと語りますが、その鋭い観察眼に加え、たぐいまれな細密描写で絶大な人気を誇ります。自らが少年の頃から慣れ親しんできたアニメやサブカルチャー。そして世界から注目される日本のガンダムの姿を、今、ここに描きました。
完成した作品は、GUNDAM FACTORY YOKOHAMA のフィナーレを飾るにふさわしく、今だけの限定公開となります。GUNDAM LAB 棟 2階 カンファレンスルームにて、この貴重な機会をお見逃しなく、ご覧ください!

 

制作意図

私は日本の世相と写実絵画双方の批評を試みるために、自分の作品の一つに「サブカルチャー」を取り入れ、総合的表現のなかで平面作品等を制作している。
現代における写実絵画は、リアリティを物理空間に限定している。そのため、一見すると写実絵画の対局ともいえるような二次元のサブカルチャーであっても、受け取り手が臨場感を得ることができるのでれば、それは当人にとっての現実となっていく。このような観点で捉えるならば、二次元の世界も、そこに没入して臨場感を得ている間は、現実世界にいるのと何ら変わらない状態といえるのである。
この作品は戦闘の中、連邦軍整備士のユウキがガンダムのメンテナンスのために懸命に整備マニュアルを確認しているところをイメージした作品である。

石黒賢一郎

 

石黒賢一郎(いしぐろけんいちろう) プロフィール

1967年 静岡県生まれ。
1994年 多摩美術大学大学院修了。
1999年 昭和会賞展日動火災賞受賞。
2001年 文化庁派遣芸術家海外研修員としてアカデミア・ペーニャ(スペイン)修学。
2002年 コンプルテンセ大学修学。
2005年 損保ジャパン美術財団選抜奨励展。存在の美学(髙島屋ほか07 、10 、12) 。
2007年 「DOMANI ・明日」展(損保ジャパン東郷青児美術館)。
前田寛治大賞展佳作賞一席(日本橋髙島屋、倉吉博物館)。
2010年 ホキ美術館開館記念展(ホキ美術館)。
2013年 アジアトップギャラリー・ホテルアートフェア香港2013 (Gallery Suchi ブース)。
2014年 VOLTA10 個展(スイス、バーゼル)。美少女の美術史(青森県立美術館ほか)。異境(Gallery Suchi ~16) 。
2015年 アートフエア東京(Gallery Suchi ブース~18 、23) 。
2018年 Contemporary Janese Realism (MEAM ヨーロッパ近代美術館)。CISTRON 写実の遺伝子(Gallery Suchi ~23) 。
2019年 COBRA × 現代美術家コラボ展(Gallery Suchi) 。奇跡の写実絵画スーパーリアルワールド展(浜松市美術館)。
2022年 One World (Gallery Suchi) 。竹原アートプロジェクト(竹原市・旧松坂家住宅)。

現在 広島市立大学芸術学部准教授。静岡県湖西市ふるさと大使。